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CSRレポート

CSR関連特集:若手社員による座談会

お客さまのために、地域のために、私たちができることって何だろう。
事業部も職種もキャリアも異なる4人の若手社員が集まって、
アール・ケアの可能性について語り合いました。

  • 松本 弓奈
    2016年キャリア入社訪問看護ステーション
    ママック
    言語聴覚士

  • 坪井 規恵
    2016年新卒入社
    人事部
    人事スタッフ

  • 岡﨑 涼太
    2013年新卒入社
    アルフィック山陽
    健康運動指導士

  • 西岡 佑起
    2017年新卒入社
    グループホーム
    はるや
    社会福祉士

CONTENTS


「卒業」後も途切れず支援を

岡﨑アール・ケアのデイサービスに通われているお客さまが、自立と認定されて、デイサービスのご利用を卒業されることは良いことなのですが、お客さまによっては、それを残念に思われる方もいらっしゃいます。そして、その後に、ご自宅での生活の中で役割を持ち、活動できていれば良いのですが、再び要介護認定が出たり、施設に入所されたりという話をケアマネジャーさんから聞くと心が痛みます。卒業したらおしまいというのではなく、卒業された方を引き続き支援できるように、アール・ケアが受け皿になれたらいいなというのが僕の夢です。


松本私も訪問サービスで卒業を目指していますが、卒業が必ずしも良いイメージで受け取られていないですね。元気になることをもっとプラスに感じていただきたいと思っているのですが。


坪井お客さまは、社会との関わりや自分の居場所としてサービスをとらえていて、卒業=社会との関わりを失うという思いがあるのかもしれませんね。


岡﨑そうですね。社会や生活の中で、何か役割を持って活動できると良いのですが。例えば、卒業したお客さまにデイサービスで配膳をしてもらったり、施設の掃除を一緒にしたり。リハビリテーションの延長としてできることや役割を増やして、事業所内で就労支援のようなことができるといいなって。そうするとアール・ケアが卒業後の受け皿になれるんじゃないかな。


西岡アール・ケアは、グループホームや小規模多機能などの介護サービスも、リハビリテーションも力を入れてやっていますから、事業部の連携をさらに高めれば、もっといろいろなことができると思いますよ。


松本例えば、グループホームはるやとデイサービスのお客さまが、交流する場があったらいいですよね。


坪井はるや は生活の場なので、ご自宅に近い環境で調理をしたり、洗濯物を畳んだりできますよね。デイサービスを卒業した後、お客さまとアール・ケアとで、一緒にやりたいことや役割を考えるのもいいかもしれませんね。


地域とつながる要に

岡﨑さっきの就労支援の話で言えば、専門の企業や団体と協力した方が実現しやすい。そう考えると、企業や地域と積極的に連携して支援の選択肢を増していくことが、もっと必要だと思うんです。
特に地域に対してなら、僕たちはアプローチしやすい。玉野市でやっている運動教室や介護予防教室のような活動をもっと広めて、アール・ケア主体のコミュニティを作っていけば、サービスをスムーズに提供できる体制も実現できるのかなって。


坪井実際に本社では、サービスを利用したいけど、どうすればいいかというご相談を受けることがよくあります。


松本いざという時に相談できる人が周りに誰もいない、相談する先が分からなくて困ったという話はよく聞きます。途方にくれることがないようにしないといけないですね。


西岡アール・ケアの誰かとつながれば、いろんなものにつながっていく。それっていいと思いませんか? アール・ケアがそういうプラットフォームになるという夢が、いまフツフツと浮かんできました。例えば、リハビリテーションと介護のスタッフでユニットを作って、リハビリテーション教室を開催する時に、ご家族向けに介護サービスの相談会も一緒にするとか。


岡﨑ユニットを作るのはすごくいいですね! どこに相談すればいいのか分からないというのが、ご家族の一番の悩みですから。市役所や社会福祉協議会などに相談会の取り組みを紹介してもらえれば、流れるようにサービスの提供が進められますね。


お互いが見える関係づくり

松本アール・ケアの様々な活動や、多くのお客さまがサービスを利用されているということを、地域の方に知っていただくことは大切ですよね。アール・ケアのロゴマークやガラス張りの建物が素敵だね、という声はよく聞きますが、そういったことからでも興味を持ってもらえるかもしれません。


岡﨑確かに建物はアール・ケアの強みですが、そのオシャレな建物が介護施設だということを、地域の方にまだまだ知られていないのが残念です。さっきの介護サービス相談会のように、実際に来て見て、知ってもらえれば、デイサービスという言葉に抵抗を感じる方も、イメージがガラッと大きく変わるはずです。


西岡僕も地域の方に知っていただくために、認知症理解への取り組みを進めているところです。
認知症カフェの開催や小・中学校生徒への福祉教育を通して、アール・ケアを利用されているお客さまと地域の方や子どもたちが関わりを持てる機会を増やしていけば、介護する人や認知症の人って大変そうというイメージをきっと払拭できると思うんです。
「お互いが見える関係」をつくれたらいいですよね。


松本本当にそう! 介護って大変なことばかりじゃないですよね。私自身アール・ケアに転職して、とても充実しています。お客さまやご家族はもちろん、働いているスタッフのイキイキとした顔も、もっと見てほしい。だからアール・ケアの様子は、Instagramにどんどんアップしています。


坪井松本さんのイキイキオーラって、見た人には絶対に伝染すると思います。活動の様子がよくわかるので、私もすごく刺激になっています。「お互いが見える関係」づくりの一つとして、SNSをもっと活用するのもいいですね。


私たちは何をすべきか

西岡介護に縁のない人も、いつかは介護が必要になるかもしれない予備軍です。介護を受ける人も、そうじゃない人も本来は同じ立場なんですよね。
人生の価値は平等だという意識でオープンに交流し、みんなで見守る地域づくりが実現できれば、身体が不自由になっても、認知症になっても、本人もご家族も笑顔で人生を送ることができるんじゃないでしょうか。


岡﨑介護を受ける・受けないに関係なく、お一人の人生をその時の状況に応じて、途切れることなくシームレスに支援できるといいですよね。その結果、人生の最期を迎える時に悔いがないと言われるようなお手伝いができたら、僕たちもハッピーだと思うんです。
リハビリテーションを提供する上では、旅行がしたいとか、ゴルフがしたいとか、必ず目標を持っていただいています。
苦労の中にも、達成感や小さな幸せを積み重ねることが生きがいになると思うので、そこは絶対に忘れてはいけないと思います。


松本夢や目標を実現することって、その人の幸せにつながるものだから大事ですよね。


坪井そんな風に年齢や障害の有無に関係なく、人生を謳歌できる世の中をアール・ケアの手で作れたらいいと思います。今、アール・ケアには85歳のヘルパーさんや60代の送迎スタッフさんなど高齢の方にもたくさん活躍してもらっています。業務を特定することで、より、高齢者の方にもパワーを発揮してもらいやすくなると思います。


松本私も80代になって今と同じように訪問サービスができますか、と言われると困るかもしれませんが、午前中に数時間出勤して、デイサービスのフロアで食事評価だけをするのならできそうな気がします。


坪井何歳になっても必要とされる人生って嬉しいですよね。


松本誰かに必要とされたり、「イイね!」って認めてもらったりすることは大切なことだと思います。私たちは前向きに生きようとするお客さまの気持ちを、丁寧に引き出し、汲み取っていきたいですね。